「躊躇(ちゅうちょ)すれば死ぬぜ」
私の人生訓にもなっている考えです。
学生の頃、日々を海で波を追いかける暮らしをしていました。
仙台は1年を通して普通に大きな波があったので
いつしか生活の全てのベクトルが
その日、その台風、その年に訪れる最大の波をメイクすること
にフォーカスされていました。
と言っても初めはまさに”びびり”そのもので
地響きを轟かせて崩れる「BIG DAY」には
アウトに出ることもままならなかったことを覚えています。
そんな生活を始めて数年が過ぎた20才の春、
仙台沖を北上する台風5号か6号がもたらすBIG WAVEがラインナップ、
仙台湾一帯は高すぎる波高のためクローズアウトする中、
なぜか閑上(ゆりあげ)ポイントだけはフェイスが整った波が
来ていました。しかもそれは
見たこともないサイズで!
ゲッティングアウトしてみると波待ちしているのは2名のみ、
ベアフットオーナーの越後一雄氏と、ライダーの山家さんだけ。
岸の方を振り返ると
・・・見えない・・・
明らかにここは「かなり沖」
ボードに腹ばいになって見る波のでかさと言ったら
それはもう・・・
でも岸まで無事に帰るには乗っていくしか手段はなし。
試しに1本テイクオフを試みました。が、
かなり気後れしていたのでしょうね、
タイミングが遅く、テイクオフ直前に波が垂直に切り立ってしまった!
はるか下に見えるボトムを見て「ゾクッ」とし
いかん!
パッとボードを切り返し沖を向き直しながら思いました。
思いきって行かないと死ぬぞ。
覚悟を決め、次に入ってきた波に乗るべく
パドル全開!!
シャーっと音を立てながら滑り出すボードに立ち上がり
髪が逆立つようなドロップを感じながら
なんとか、1本メイクして岸まで帰りました。
精魂尽き果てるように岸に座り込み
しばし呆然と沖をながめながら考えていました。
「躊躇すると良い結果にはならないんだな。
行く!と決めて全力で行ったから乗れたんだな・・・」
あれから20年以上が過ぎ、いろいろなことがあった中で
失敗したり、結果が伴わなかったことって
自分の中で、なんらかの気後れがあったりして
全力でGOしなかったことばかりのような気がしています。
地上(一般的な生活)は、なにかとテクニックやらノウハウやらで
なんとかなってしまう(ような気になる)ことも多く、
これが本人に誤った認識や自信を植えつけてしまいがち。
当たり障りなくやっていれば、死んだり、損害を被ったりする状況に
直面することは少ないですしね。
ただ・・・
物事の真理というものは
絶体絶命の状況にこそある
のだと思います。
そこに身を置くことによって
どこからか聞こえてくる声がある。
You hesitate is lost(躊躇したら失う)
地上でも同じ
やるなら全力で突っ込もう!
学生の頃、日々を海で波を追いかける暮らしをしていました。
仙台は1年を通して普通に大きな波があったので
いつしか生活の全てのベクトルが
その日、その台風、その年に訪れる最大の波をメイクすること
にフォーカスされていました。
と言っても初めはまさに”びびり”そのもので
地響きを轟かせて崩れる「BIG DAY」には
アウトに出ることもままならなかったことを覚えています。
そんな生活を始めて数年が過ぎた20才の春、
仙台沖を北上する台風5号か6号がもたらすBIG WAVEがラインナップ、
仙台湾一帯は高すぎる波高のためクローズアウトする中、
なぜか閑上(ゆりあげ)ポイントだけはフェイスが整った波が
来ていました。しかもそれは
見たこともないサイズで!
ゲッティングアウトしてみると波待ちしているのは2名のみ、
ベアフットオーナーの越後一雄氏と、ライダーの山家さんだけ。
岸の方を振り返ると
・・・見えない・・・
明らかにここは「かなり沖」
ボードに腹ばいになって見る波のでかさと言ったら
それはもう・・・
でも岸まで無事に帰るには乗っていくしか手段はなし。
試しに1本テイクオフを試みました。が、
かなり気後れしていたのでしょうね、
タイミングが遅く、テイクオフ直前に波が垂直に切り立ってしまった!
はるか下に見えるボトムを見て「ゾクッ」とし
いかん!
パッとボードを切り返し沖を向き直しながら思いました。
思いきって行かないと死ぬぞ。
覚悟を決め、次に入ってきた波に乗るべく
パドル全開!!
シャーっと音を立てながら滑り出すボードに立ち上がり
髪が逆立つようなドロップを感じながら
なんとか、1本メイクして岸まで帰りました。
精魂尽き果てるように岸に座り込み
しばし呆然と沖をながめながら考えていました。
「躊躇すると良い結果にはならないんだな。
行く!と決めて全力で行ったから乗れたんだな・・・」
あれから20年以上が過ぎ、いろいろなことがあった中で
失敗したり、結果が伴わなかったことって
自分の中で、なんらかの気後れがあったりして
全力でGOしなかったことばかりのような気がしています。
地上(一般的な生活)は、なにかとテクニックやらノウハウやらで
なんとかなってしまう(ような気になる)ことも多く、
これが本人に誤った認識や自信を植えつけてしまいがち。
当たり障りなくやっていれば、死んだり、損害を被ったりする状況に
直面することは少ないですしね。
ただ・・・
物事の真理というものは
絶体絶命の状況にこそある
のだと思います。
そこに身を置くことによって
どこからか聞こえてくる声がある。
You hesitate is lost(躊躇したら失う)
地上でも同じ
やるなら全力で突っ込もう!
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