昨日、朝っぱらから¥10,000を割り込んだ日経平均だが、今日はまた
あっけなく後場にかけて¥952安。

今日のNYダウ次第で明日は¥8000台突入は回避できないだろう。
メディアはそれこそ大騒動っぷりを必要以上にあおりたててくるわけだが、
さて、我が国の国力指標の一つでもあるこの日経平均、今回はどこまで
低下するであろうか?

前回のバブル崩壊以降、それ以前にも増して外需依存傾向を強めてきた以上、
日経平均の動向はNYダウの影響を即座にかぶってしまうようになっている。

¥8000、¥7000は覚悟しても良いのかもしれない。

それよりも僕が気になるのは「$:¥」である。

円高円高いうけど、今回は日本がどうこうしたから円が値上がりしてるわけ
ではない。アメリカがパンクしたために米$の価値がナイヤガラを落下する
かのごとく下落している、そのため見かけ上で日本円が高く見えているだけ。

実は本番はこれからかもしれないよ。

サブプライムのパンクに端を発したアメリカ経済の崩壊、あらゆるものの
価値が一瞬にして低下もしくはゼロ化した結果、アメリカ市場にはキャッシュ
がなくなってしまった。いや、もともとなかったのをあるように見せていた
だけなのだが、今や本当にないのだ。

こうなるとまずい。お金が流動しなくなるから、それをテコにしたお金や
価値も生じない。

これはお金を血液に例えるとわかりやすい。血液が滞れば、その先の細胞
は壊死を起してしまう。経済も実はまったく同じことが起こる。

お金が滞る先の市場にある企業、消費者、もろもろが壊死を起してしまう。その壊死が次の壊死を呼び、病巣がドミノ倒しのごとく拡大していく。

これを防ぐ、つまり市場の資金流動性を確保するために政府はお金を投入
しなければならない。

?? でも金ないんだよね??

そう、ないけど投入する。

そのためには?

お金を刷るんだよな、新たに。

じゃんじゃん発行しなっきゃならない。

んで市場に流していく。

公開市場操作の”買いオペ”ってやつをガンガン行う。

でも、それと引き換えに貨幣の価値は下落していく。

そう、これから起こるであろうことはこれね。

米$の価値がどんどん低下していく。そのためどんどん円高になってしまう。

円高になればなるほど輸出はウマミを失っていく。輸入は逆ね。オイルは
安くなってもおかしくないんだよ。

ちなみに日本の大手企業と呼ばれているところのほとんどは輸出企業だね。

自動車産業、電化製品・・・

おわかりかな。

ま、これらの多くの会社では2008下期業績は下方修正でしょう。

これでは株価だって下がるってもんでしょ?

関連株、出資企業(大株主)、下請け・・・などなどみなこぞって


さて、ここで考えねばならないのは

「この局面にきて、一般消費者市場はどのような動きをしていくか」

これである。

株価低迷、業績不振、年収激減、リストラ・・・消費心理はどこまで
冷え込んでいくか?

それに伴い、消費者の購買心理抵抗価格帯はどこまで下方シフトするのか?

輸入は増加するのか?それにより物価はどうなる?

収入÷物価で算出される指数に変化がなければ、対して騒ぐほどのことには
ならないのだが・・・

販売サイドとしては、市場の動向を見逃すことなく、必要とあれば販売価格
に反映させるなどの施策も必要とみる。

経済状況が安定している時には考えなくても構わないが、こういった状況
となったからには、市場の動きに対してスピーディーかつフレキシブルな
対応ができるか否かも経営者としての度量とスキルを試されるのでは、

そう思いますよ。

みなさん、

木を見て森を見ず

にならないようにしてくださいよ。

そして

先手必勝

気が付きました?

そう、この状況はチャンスなんですよ。