「ブログ読んでますよ。」

そう言っていただけるおかげで「ほっ」と安心できます。

ありがとうございますね。
そう言ってもらえると

「あ、この方は僕の本音とか日頃考えていることや、近況をわかってくれているんだな」

と思えるのでとても安心できるんです。

というのも先日、ひとつの案件が舞い込んだのですが、本心から言えば

”とてもじゃないけれど賛同できる内容ではなかった”

のですね。

どういうことかと言うと、ある会社のとある重要なセクションの管理を
僕にやってほしいというのです。

これだけを聞けば”いい話”ですよね。

でもね、これには一つ見落とせない背景があったんです。

それは、その案件を僕が受けてしまうと、それまでその仕事をしていた社員の方
が更迭されてしまうというところにありました。

そこでこの案件が僕のところに持ち込まれた経緯を整理してみたのですが、その
セクションの業績が伸び悩んでいるのは、どう考えても彼の問題ではない
んですよ。

いや、むしろ彼は非常に頑張っている。とても真面目で、周囲の人々への
気遣い気配りも上手で・・・

ただ、その優しい性格のため「ここで僕が我慢さえすればおさまる・・」
と考えがちな、

いわゆる貧乏くじを引くタイプの不器用な方なんですよね。


それはそれで仕事は仕事として請けちゃえばいいじゃん?という考え方も
わかるのですが、

僕はダメ、それが出来ない。

いやいや格好つけてるんじゃなくてムリなんですよ。

本心に嘘をついて請け負った自分自身につぶされてしまう。

自滅ってやつですね。

そもそも、僕のことをわかってくれている会社なら、このような案件を
持ち込んだりはしないと思うんですよ。


普通はお仕事を依頼するときには、相手のことを調べますよね?

どんな人なのかな?

好きなことや嫌いなこと、履歴職歴、ポリシーとかはどうだろう、

強みや弱みは? 趣味とかあるのかな? などなど・・・


仕事の質や料金も大切でしょうけれど、その前に”人”ではないかな?

人として信用できるかどうか・・・

僕はそこ重要だと思うのです。


この案件を持ってきた会社さんは僕のことをどう見ていたのだろう。

「お金さえ積めば、どんなことだってする人」

としか見ていなかったのだろうか。

もしくは僕の振る舞いがそう思わせてしまったのでしょうか。


どちらにせよ、だとすればとても悲しいことです。


また少なくとも、このブログを過去からくまなく目を通してくれていたら

今回のような持ってきかたはしないだろう、そうも思います。


実際、やめてからもう二月以上もたっているタバコをすすめてくること
からも

「あ、ブログは見てくれていないんだな」

ということがわかります。


こういうことを書いたり言ったりすると

「と言っても、仕事はとってお代は稼がなきゃならんしね。」

とおっしゃられる方がいます。

おっしゃる通りです。

でも、だからといってお代さえいただけるのなら何でもかんでもってのは

絶対に違うと思うんですよ。

ポリシーというか主義というか、口幅ったく言えば美学というか

そういうものを持って仕事するのが「プロ」ってものだと思うんですよ。


そりゃありますよ。


そういうポリシーを曲げてでも涙を呑んで仕事を請けなきゃならんって
こともありますよ。


自分を殺して、今日を生きていくために仕事しなきゃならんこともある。

でも、いつまでもそれをやっていたらいかんと思うのです。


今日の食い扶持を確保するためだけに自分を殺す、それをする時、
確実に自分の中の大事な何かがすりへっていくことを感じる。

繰り返せば繰り返すたび、どんどん失くしてはならないものが目減りしていく。

僕はそんなのが何年間も続いた頃がある。

つらくて、悔しくて、心がキシキシ音をたてて痛んで、

でも顔では笑っていないと明日すらこなくなってしまいそうで


「いやだ!絶対にいやだ!」と思っても、生きていくために今は耐えるしか
ない。


文字通り

「悪魔に魂を売り渡すような」

そんな時期をかいくぐってきた。

そんな頃でさえ「仕方ないから」という言葉で片付けることに抵抗感が
あったんだ。


そして今、まだまだ生活は100%回復はしていないけれども、

それでも僕が僕であることを曲げてまでやらなきゃ生きていけない
なんてことはかなり稀なことになってきている。

むしろ、僕は僕として僕にしかない考え方で僕にしかできない仕事をする
ことによって明日の糧を得ている。

それがこんな僕が今この世に存在している唯一の価値だと思う。

だから僕自身が「それは違うよね」と思っているのに、それを曲げて
ひよったり、なびいたり、迎合したりしたら

存在する意味そのものを失うことになると思うんだよね。

うん。


そうそう、で、その案件、たぶん消えたんじゃないかな。。。。

子供じゃありませんので「お受けできません!」なんてことを
はっきり言ったりはしませんよ。

そこは上手に

提案のタイミングと視点を微妙にずらしておきました。

その後、ぷっつりと何の連絡もないので
先方は自然消滅の方向に舵を切ったと思います。

これによって担当の方の更迭話も消えますので一安心です。

僕にとってもプロジェクトが一つ終了です。

といっても¥0のプロジェクトですけどね(苦笑)


でも、提案の視点は当然ながら

「本質的な部分」

あまり突っ込んでほしくないであろう部分に切り込んだものなので、

それを先方が読み取っていれば形を変えて続きができてくるのですがね。


でもですよねぇ、

このブログを読んでいてさえくれれば

「え?うちのことか?」

って思うかもしれないのですがねえ・・・


それはそれでよしか!!