2009ハセツネのレビューその3。
今回は第一チェックポイントである浅間峠から。
今回は第一チェックポイントである浅間峠から。
前半の暑さで消費が気になるハイドレーションをチェックする。
予想通りあと500ml程度しか残っていない。これで20キロ、しかも最大の難所である浅間峠⇒三頭山⇒月夜見山の区間を縦走しなければならない。
というのもこの大会、給水は第二チェックポイントの月夜見山(42キロ地点)しかないのである。
この過酷さ、半端ないっしょ?
いっぱい飲みたいなら自分で背負わなきゃならないのだが、それでは重くなっちゃうから結局は一緒。いかに少ない消費で距離を行くかがポイントでもある。
そんなハンデとも言える(言えないって、自分が飲んだんだし)状況で浅間峠をスタートする。
がほどなく一度目の限界が体を襲う。
まったく登れないのだ。
どんなに頑張っても体が登ることを拒絶してくる。
もう四の五の言っていられない。なんとかリカバリーしないことにはどうにもならないのでコース脇の草っ原で比較的開けたところで横になって眠ることにした。
場所決めして腰を下ろし、ザックをはずす。パワーバーを補給し少しだけ多めに水を飲み横になって目を閉じる。5分も眠れば全然違うって誰かがネットで書いていたことを思い出していた。
コースを行くランナーたちの中から「うわっ!人が寝てる!」と声が聞こえるが、そんなこと構っちゃいられない。
3分・・・
4分・・・
5分・・・
・・・・・・・・・・・・
10分。体が冷え始め寒さで目が覚める。
行ける。絶対に登れる。
ザックを背負い、ヘッドランプを点灯し、これから向かう上り坂を見上げる。
行ける!
覚悟を決めコースに戻る。
結局、三頭非難小屋前も含め、この後3度も横になってリカバリーすることになった。この経験でわかったことなのだが、強烈な登坂を前にしてやられちゃうのは体よりもハート、メンタル面である。
あかん、ムリや
って思って登りを拒絶する意思が
よし!行くぞ!!
と持ち上がってくるのを待つ、そんな感じなのである。
またメンタルってやつこれがなかなか持ち上がってこないときたもんだ(笑)
普段ですら何かを行うためには褒美を設けるダメダメボーイな、
そんな僕にはこの行程を進めるために動機が必要だったことは言うまでもない。
それは
その動機とは!!
ゴールしたらコーラ!!
I feel Coke!!
そして
浴びるようにビールを飲む!!
笑
というのも醍醐丸でヘッドライト装着している時に、ちょうど向かいにいらした方がバッグから取り出したるものがなんと「コーラ」だったのです。しかもいい具合にシェイクしてきてるもんだから、開けるときの「プシュウーッ!!」って音がこれがまた美味そうなのなんのって・・・
その時に心に誓ったのです。
ゴールしたら思う存分にコーラを飲むんだ!そして好きなだけビールを飲もう!帰りに拝島で餃子とラーメンを食べながら、そこでも生ビールを飲もう!
そしてそこから先、コーラ&ビアを心の支えにして進むことになったわけです。
いや、マジで何もなかったらムリですよ。
フィニッシャーという称号?
いやいやいや、それは結果であってそれが動機となることはないですよ。
なんでもそうなのですが、達成できないことってのは達成できない人がいけないのではなく、そのターゲットとする行動設定が間違っていて、かつ、それを行う動機もなかったり足りていなかったりするだけなんですよね。
やる気の有無ってのは、そういった行動設定が正しくなされて初めて取りざたされるものであるべきであって、その前にやる気だなんだと言われても言われる側からすれば「はなはだ迷惑」なもんですよね。
で今回の僕の場合は「コーラ&ビア」なわけです。(笑)
この設定でなければ残り500mlのハイドレーションで距離20キロ、600メートル登って400メートル下るなんてムリだった気がします。
日頃から「行動」と「動機」の関係を突き詰めていて本当に良かったなと思います。
でもまさかこの局面で自分自身に対して適用するとは思ってませんでしたが(笑)
世の中、何がいつどこで役に立つかほんとわからないものです。
そして行程はいよいよモンスターピーク三頭山への登りへと差し掛かる。
ここは僕にとっても最大の鬼門。ここさえクリアできればあとは惰性でもゴールできるであろうことは数回の試走で実感していた。
しかし・・・
それには作戦が必要だった。
その作戦とは?
集団の後尾につけ離されず休まず無意識でひたすら登ること。
ほんと ただひたすら一歩踏み出す先だけを意識して登る。
上を見上げると絶対に心が折れてしまうから絶対に見上げない。
10分・・・
30分・・・
1時間・・・
試走で記憶にある岩場を手も使ってよじ登り「ここで止まったらもう登れない!」と言い聞かせながらついに大沢山(1482m)をクリア!
ここまでくれば少し下って三頭非難小屋である。
見えた!!
やった!クリアしたぞ!!
23:30、三頭山非難小屋到着。浅間峠からの13キロを実に5時間もかけて登りきった。
ここのウッドデッキでしばし眠る。
0:00、出発。
三頭山ピークまであともうちょっとだ。
上から大声が聞こえる。
「お疲れ様です!三頭山でーす!中間点37キロです!」
どんどんとその声は近くなり、そしてついに坂の上に眩い光線に照らされる三頭山ピークが出現した。
一段、また一段と階段を登りピーク(1527m)に到着する。
まだ約半分の行程があるものの、苦手で苦手で仕方のない急勾配で距離のある登りは残すところ「御前山」と「大岳山」の2つしかない。
そしてその段階でマイルストーンとしてクリアすべき目標は、
水・・・
そう、月夜見山チェックポイントまで行かなければ出来ない給水、それだけだった。
残るハイドレーションはなんとチューブ内のみ!!
ここまで小指の先程度を吸出し、ゆっくりじっくりと喉に流し込むだけの補給を続けてきた。
早く、一分一秒でも早く、きちんと水分をとりたい!!
そのためにはあと約5キロ、まずは鞘口峠までの強烈なドロップを駆け下り、風張峠を通過しなければならない。
レースは違った意味での過酷さを増してきていた。
つづく
予想通りあと500ml程度しか残っていない。これで20キロ、しかも最大の難所である浅間峠⇒三頭山⇒月夜見山の区間を縦走しなければならない。
というのもこの大会、給水は第二チェックポイントの月夜見山(42キロ地点)しかないのである。
この過酷さ、半端ないっしょ?
いっぱい飲みたいなら自分で背負わなきゃならないのだが、それでは重くなっちゃうから結局は一緒。いかに少ない消費で距離を行くかがポイントでもある。
そんなハンデとも言える(言えないって、自分が飲んだんだし)状況で浅間峠をスタートする。
がほどなく一度目の限界が体を襲う。
まったく登れないのだ。
どんなに頑張っても体が登ることを拒絶してくる。
もう四の五の言っていられない。なんとかリカバリーしないことにはどうにもならないのでコース脇の草っ原で比較的開けたところで横になって眠ることにした。
場所決めして腰を下ろし、ザックをはずす。パワーバーを補給し少しだけ多めに水を飲み横になって目を閉じる。5分も眠れば全然違うって誰かがネットで書いていたことを思い出していた。
コースを行くランナーたちの中から「うわっ!人が寝てる!」と声が聞こえるが、そんなこと構っちゃいられない。
3分・・・
4分・・・
5分・・・
・・・・・・・・・・・・
10分。体が冷え始め寒さで目が覚める。
行ける。絶対に登れる。
ザックを背負い、ヘッドランプを点灯し、これから向かう上り坂を見上げる。
行ける!
覚悟を決めコースに戻る。
結局、三頭非難小屋前も含め、この後3度も横になってリカバリーすることになった。この経験でわかったことなのだが、強烈な登坂を前にしてやられちゃうのは体よりもハート、メンタル面である。
あかん、ムリや
って思って登りを拒絶する意思が
よし!行くぞ!!
と持ち上がってくるのを待つ、そんな感じなのである。
またメンタルってやつこれがなかなか持ち上がってこないときたもんだ(笑)
普段ですら何かを行うためには褒美を設けるダメダメボーイな、
そんな僕にはこの行程を進めるために動機が必要だったことは言うまでもない。
それは
その動機とは!!
ゴールしたらコーラ!!
I feel Coke!!
そして
浴びるようにビールを飲む!!
笑
というのも醍醐丸でヘッドライト装着している時に、ちょうど向かいにいらした方がバッグから取り出したるものがなんと「コーラ」だったのです。しかもいい具合にシェイクしてきてるもんだから、開けるときの「プシュウーッ!!」って音がこれがまた美味そうなのなんのって・・・
その時に心に誓ったのです。
ゴールしたら思う存分にコーラを飲むんだ!そして好きなだけビールを飲もう!帰りに拝島で餃子とラーメンを食べながら、そこでも生ビールを飲もう!
そしてそこから先、コーラ&ビアを心の支えにして進むことになったわけです。
いや、マジで何もなかったらムリですよ。
フィニッシャーという称号?
いやいやいや、それは結果であってそれが動機となることはないですよ。
なんでもそうなのですが、達成できないことってのは達成できない人がいけないのではなく、そのターゲットとする行動設定が間違っていて、かつ、それを行う動機もなかったり足りていなかったりするだけなんですよね。
やる気の有無ってのは、そういった行動設定が正しくなされて初めて取りざたされるものであるべきであって、その前にやる気だなんだと言われても言われる側からすれば「はなはだ迷惑」なもんですよね。
で今回の僕の場合は「コーラ&ビア」なわけです。(笑)
この設定でなければ残り500mlのハイドレーションで距離20キロ、600メートル登って400メートル下るなんてムリだった気がします。
日頃から「行動」と「動機」の関係を突き詰めていて本当に良かったなと思います。
でもまさかこの局面で自分自身に対して適用するとは思ってませんでしたが(笑)
世の中、何がいつどこで役に立つかほんとわからないものです。
そして行程はいよいよモンスターピーク三頭山への登りへと差し掛かる。
ここは僕にとっても最大の鬼門。ここさえクリアできればあとは惰性でもゴールできるであろうことは数回の試走で実感していた。
しかし・・・
それには作戦が必要だった。
その作戦とは?
集団の後尾につけ離されず休まず無意識でひたすら登ること。
ほんと ただひたすら一歩踏み出す先だけを意識して登る。
上を見上げると絶対に心が折れてしまうから絶対に見上げない。
10分・・・
30分・・・
1時間・・・
試走で記憶にある岩場を手も使ってよじ登り「ここで止まったらもう登れない!」と言い聞かせながらついに大沢山(1482m)をクリア!
ここまでくれば少し下って三頭非難小屋である。
見えた!!
やった!クリアしたぞ!!
23:30、三頭山非難小屋到着。浅間峠からの13キロを実に5時間もかけて登りきった。
ここのウッドデッキでしばし眠る。
0:00、出発。
三頭山ピークまであともうちょっとだ。
上から大声が聞こえる。
「お疲れ様です!三頭山でーす!中間点37キロです!」
どんどんとその声は近くなり、そしてついに坂の上に眩い光線に照らされる三頭山ピークが出現した。
一段、また一段と階段を登りピーク(1527m)に到着する。
まだ約半分の行程があるものの、苦手で苦手で仕方のない急勾配で距離のある登りは残すところ「御前山」と「大岳山」の2つしかない。
そしてその段階でマイルストーンとしてクリアすべき目標は、
水・・・
そう、月夜見山チェックポイントまで行かなければ出来ない給水、それだけだった。
残るハイドレーションはなんとチューブ内のみ!!
ここまで小指の先程度を吸出し、ゆっくりじっくりと喉に流し込むだけの補給を続けてきた。
早く、一分一秒でも早く、きちんと水分をとりたい!!
そのためにはあと約5キロ、まずは鞘口峠までの強烈なドロップを駆け下り、風張峠を通過しなければならない。
レースは違った意味での過酷さを増してきていた。
つづく
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