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バンクーバー冬季オリンピックが始まりましたね。

これから日々熱戦が繰り広げられるのですが、工藤は冬季オリンピックの各競技を見ていると、気持ちをオーバーラップしてしまうことが多いです。
そもそも仙台という東北で育ったこともあるのでしょうが、僕の記憶の中での最初のオリンピックが札幌冬季(当時6歳)ということにも起因しているのでしょうか?

札幌オリンピックには、父が警備で長期出張していて、期間中に青函連絡船の絵葉書が届いたり、お土産に”銅メダル”のレプリカがあったり・・・ってこともあるのかな?と思います。

さて、TVや各メディアはご他聞にもれず

「誰々、悲願の金メダルへ!!」

とか大騒ぎで、選手たちの気持ちも考えずに勝手にヒーローやヒロインを設定して集中取材合戦やらを展開しているようですが、、、、

どの選手たちにも全ての機会が同等に与えられている中で”はなはだ迷惑”なことだとは思いますが、どうか選手の方々はそんな”雑音”に耳を貸さず、自分自身にとって悔いの無い戦い=プレーをしていただきたいなと切に思います。



今回の冬季オリンピックなのですが、僕は昨年の夏から注目していました。

というのも、過去への雪辱を果たすべく執念でオリンピックへの出場権をもぎ取った、そんな選手の方が多いからです。

その執念とこれまでの努力については、僕などが語るのは本当におこがましくあり、正直ここでとりあげて良いものかどうかも考え物ですが、敢えて書かせていただくことにします。

安藤美姫選手は数々のバッシングを跳ね返しての堂々の出場、鈴木明子選手は難病を克服しての悲願の出場権獲得、そのほかにも普段は派遣社員として家電販売のアルバイトをしながら遠征費やマテリアル費用を稼ぎながら代表獲得した方など、ちょっとやそっとではマネできないメンタルタフネスを見せ付けられ、工藤のメンタルもつられてヒートアップ中です(笑)

そんな中でも特に大注目しているのがこの方、、



男子フィギュアスケート代表の「高橋大輔選手」です。

日本の若きエースとして4年前のトリノオリンピックで8位、世界最高得点保持者でもある高橋選手、今回も順当に代表の座を獲得したかのように思うむきもあるでしょうが、、、、

どっこいそうじゃないのです。

高橋選手、08年の秋に”右膝の前十時靭帯断裂”という大ケガをして手術、1年間にも及ぶリハビリを経ての代表獲得なんですよね。

骨折や靭帯断裂のケガをされた方ならわかることなのですが、手術後ギブスでかためるじゃないですか。接合のためには仕方ないのですが、問題はその後なんですよね。

ギブスがとれた時にまず驚くのは

「細くなっている!」

ってこと。。。

全く動かさないので筋肉が落ちちゃうんですよ。

そしてもっと驚くこと、それは

「動かない。。。」

手でも足でも同じですが、ギブスで固定した結果、患部が固まってしまって動かない、動いたとしても稼動範囲が減って完全に曲げることができなかったり。。。

「固まった上に筋力も落ちてる・・・・」

それをもとに戻すためにリハビリでは無理矢理に曲げたり伸ばしたり引っ張ったりするんです。

その痛さと言ったらそりゃハンパなくて気絶しそうなほどです。

まあ常人ならリハビリを投げ出しちゃいます。

当の高橋選手本人にして、リハビリのあまりの痛さ苦しさに「もういやだ!」と数日リハビリをばっくれたことは意外にも知る人は少ないようです。


それでも彼は帰ってきた!!

トリノの雪辱のために!!

彼は言う。

「手堅くノーミス、それじゃダメ!」

彼はこの大会本番で4回転ジャンプに挑戦すると言う。

ケガ前に何度か成功したものの、復帰後は本番では出していない超大技です。

「自分にはできる技なのだから、本番でもやりたいという思いがある。他にも跳べる選手がいる中で自分は跳ばずに勝ったとしても、心のどこかに”負けた”という気持ちが残ると思うです。」

すごい!!

4回転というリスクを回避し、ノーミスで無難にまとめれば、とりあえずメダルはとれるでしょう。だが、どうやらそれは彼の目指すところではないようです。

無難、それは彼にとって

「パーフェクト」

とはほど遠く、そして敗北を意味しているのでしょう。


メダルはあくまで結果に過ぎず、自分自身をリミットまで追い込んだ演技こそが、目指すものであり、観客を魅了し喜ばせるものだということを、彼は体現しようとしているようです。

もし(失礼とは思うが過度な期待もどうかと思うので・・・)彼が、本番で4回転をクリアし、パーフェクトな演技をやり遂げる、その模様を見ることが出来たら、僕はおそらく涙を禁じえないと思います。

絶対にあの場所へ戻るんだ!! 

悔いを残さないために!!


戦いのステージは違っていても、高橋選手の戦いと僕の戦いは同じ・・・

なんてことはおこがましくて言えませんが・・・・。

みなさんも男子フィギュアスケート、楽しみにご覧になってくださいね。


で、そんな折も折、、、

大注目の女子モーグルスキーが早々に始まり、今度こそメダルと期待の「上村愛子選手」が4位に入賞しました。

メディアが注目する中で、必要以上のプレッシャーを受けながらの大会だったとは思います。まずはお疲れ様でしたって感じです。

「自分の力を出し切った。」

と言ってはいたけれど、インタビュー中に見せた”止まらない涙”は誰の目から見ても「悔しい!!」という気持ちを現したものに思います。

普段から見ている者からすれば、W杯と比べて実力を出し切れていない、「どこかで安パイを引いているような・・・セーブしている?」そんな感じを受けたと思います。

その影で、不思議とメディアからは注目されずに、しかしながら”ブラボー”な演技をされた選手がいます。



里谷多英選手です。

彼女は「長野オリンピックで金」、「ソルトレイクシティーでも胴」という国内では類を見ない(スピードスケートの橋本聖子選手は別格)戦績を持つスーパースキーヤーですが、不思議とメディアからは冷遇されていますよね。

そんな里谷選手の決勝でのチャージ!!

伸るか反るか?

行くか行かないか?

行くっきゃないでしょ!!

って感じの滑りからは「金メダルってのはこうしないと取れないんだよ!!」と言わんばかりの鬼気迫る気迫を感じました。

結果は第2ジャンプ台を全速力で飛び出した後、空中でバランスを崩して大クラッシュというものでしたが、、、、

なんでしょう、、、

お見事!! 

と思わずにはいられませんでした。

「空中でバランスを崩しながら”うわ、やっちまった”と思いました。」

と語った後、この滑りを最後に第一線からは退く意向を発表。



さらに記者団に

「思い残すことは」

と質問され、

「うん、はい…。ないです」

と思いを断ち切るようにと答えているのを見て、あらためて思いました。


本当に大切なのはチャージする心だってことを。

結果はあくまで結果であって、自分自身が悔いのない戦い、悔いのない生き方をすることこそが大切なんだってことを。

オリンピックは4年に1度、その間、選手たちは本当に本当に想像できないような努力を重ね、そして夢舞台に立っています。

僕も10年、15年、20年かかるかもしれない。

でも

絶対に諦めずチャージし続けて行こう。


そう心に堅く誓いました。



本当は一昨年に引退するつもりだったところを復活しての全日本での優勝。

里谷選手、あなたは本当にスゴイ人だと思います。

お疲れ様でした。

そして感動をありがとう!!