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今日も暑いですね。

季節そのものがギラギラとした輝きの中にどっぷりと浸るような、
そんな感覚すらする今年の夏、

毎年変わらずに巡ってくる季節のはずなのに、どうも今年の夏はちょっと違う・・・

それは僕が年をとったせいなのかな?

それとも・・・?

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そして「梅雨明け」「夏休み」宣言がなされると時を同じくして増えるのが

遭難、水難・・・

奥多摩では昨日、遭難した女性の救出に向かったヘリが墜落し5名の方がお亡くなりになりました。(遭難された女性もその後お亡くなりになったとのことです)
お亡くなりになった皆様のご冥福をお祈りいたします。

メディアでは

「好きで登って遭難するやつの救助などするな!」

「雨で増水した状況で沢登していて遭難なんて自業自得!」

など、一般の方々からの痛烈な批判を取り上げるところもあり、
僕自身それに対して「ごもっとも」と感じ、かつ耳の痛い部分もあります。

ただ・・・

どこをどう切って見ても素人さんとしか思えない方や、

森のくまさん的ハイキング気分で来てるだろ?

という方々が山に増えてきているという事実にメディアだって少なからず咬んでるじゃん?って思うのも正直なところですよ・・・

奥多摩や高尾というところは、世界的にも珍しい「大都会近接の山岳地帯」であり、しかも都心から電車1本でアクセスできるという利便性の高さからでしょうか、近年メディアで取り上げられることが増えたような気がします。

これは気のせいではないでしょう。

本屋さんに行ってみてもわかります。

昔ながらのハードコアな登山誌に混じって、派手なウェアに身を包んだカワイイおねえちゃんが微笑んで”おいでおいで”している表紙の本が必ずといっていいほど見つかります。

あらかじめお断りしておきますが、僕は一般の方やおねえちゃんに対して

「山に来るな!!」

と言っているわけではないのですよ。

どんどん来てくれて構いませんよ。

大自然というフィールドで楽しむスポーツの裾野が広がることは、自然について正しい知識と理解を深める上ですばらしいことだと思うからです。

しかしです。

なにをするにしてもそうですが、フィールドにはルールというものがあり、そして公共の場所を共有するためのマナーというものが存在するということも忘れないでほしいのです。

これは「海」「湖沼」「河川」「空」でも同様でしょう。

まず大前提として

「自分の身は自分で守る!」

という自覚をベースに持つことが大事です。

それはなぜか・・・

同じ場所のはずなのにまったく違う表情を見せてくるのが自然というものの恐ろしさです。

30分前には安全にゲッティングできた海が、あっというまにエキスパートオンリーのハードコアセクションに様変わりしてしまって岸に戻れなくなった・・・

とか

先週に楽勝で登った山道が、前日の大雨で崩れて消失してしまっている・・・

なんてことが当たり前に起こります。

そういった想定外の事象をも想定して準備し、対処可能な状態にしておく。

そして想定を超えた事態が眼前に現れてしまった時には、そこで引き返す、ゲティングアウトを断念するなど、自分の能力を過信しないことが大事になります。

そしてその決断ができるのは「自分」だけの場合が多いからです。

でもそこまで慎重にやって、それでも防げないタイミングで考えられないことが起こるのが自然相手のスポーツの恐さです。

墜落したヘリコプターにしても、普段から山岳レスキューの厳しい訓練を行い、これまでも何十回何百回と出動し、遭難者を救出してきた方々です。

そんな百戦錬磨の猛者をも餌食にしてしまう・・・

それが普段は美しく大人しい姿を見せている自然の
もう一つの真の姿なのです。


折も折、山岳保険の更新案内が届きました。

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山は今年で3年目になり、アタックステージもより高く、より奥地へとハードになってきていますが、それに比例するように山に対する恐怖心も増幅してきていることも間違いありません。

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必ずこれを持って入ります。

かつ必ず交番に入山届けを出し、

知り合いたちに「入山メール」を出し、いついつまでに下山メールがなかったら捜索してくれるようにお願いしています。

それでもいざ鬱蒼とした木立に光を遮られた薄暗い山中に踏み込むんだ瞬間、緊張感からでしょうか、自分の中でチャンネルが切り替わるというか普段とまったく違うスイッチがONになるのがわかります。

どれだけ準備したとしても

「自然相手には、いつなにが起きても不思議はない・・・」

ということがわかっているだけにピリピリとしてしまうのだと思います。

ですがその分だけ状況判断が的確にできるようになるようです。

慣れてくるにつれ、体力と山の状況を照らし合わせて途中下山しちゃうことも増えてきました。

恐くなっちゃうんですよね。

海で教わった

「恐怖心がある間は絶対に沖に出るな!恐怖は躊躇を呼び、そして躊躇は死神を呼び寄せる」

という戒めが体に染み付いているからだと思います。


さて、夏山シーズンはまだ続きますし、土用波が押し寄せるお盆過ぎまでは海水浴シーズンも続きます。

さんざん言っておきながらなんですが、山も海もとってもとっても楽しいです。

僕はたくさんの人々が夏を楽しんでほしいと思っています。

ぜひ!そのためのルールとマナー、守って遊んでください。

そして素敵な思い出を沢山つくってほしい、そう思います。


僕もみなさん以上に注意して山を登り、沖に出て波をつかまえようと思います。