工藤信一のくせになに言っているんだよ!

ってタイトルで始めます。

Tシャツ

父親の仕事上、飲酒運転の撲滅に関することか?と思いきやそうではない。

僕自身の飲酒についてDeth。

なにげに僕、いま断酒中Deth。

禁酒ではありません。
禁酒は他動的にお酒を禁じられている状態、ドクターストップとか家庭内ストップとかのことね。

それに対して断酒。
これは、自らの意思で酒を断つということ。

今日で58日目
もうすぐ2ヶ月。

我ながらこれはスゴイ!!

きっかけはなにって体調不良なんですけれど。。。

僕ね、勘違いしていたんですよ。

よく言っていたんですけれど

「オレ、依存症だけれどアル中ではないよ、まだ。」

って。

事実「アルコール依存症チェックシート」なるものでチェックすると
28点のアルコール依存症が疑われる飲酒者と診断されていました。

アルコール依存症WHO(世界保健機関)チェックシート | アルコール依存症治療ナビ

izonsyo

けど本当は違っていたんですよ。

今は”アルコール中毒”って表現しないみたい。

一気飲みなどで起こる"急性アルコール中毒”と区別するために、アルコール依存症という呼称にしたとのこと。

なんてこった。

断酒の苦しみから逃げたかったのでしょうか?
約2ヶ月前に勢いだけでエディターで書いたメモがPCのMyDocumentに残っていました。


断酒

そろそろ身体が追いつかなくなってきた。
ずいぶん前にも何度か断酒をしたことがある。
最高で104日かな。あの時は、飲酒により酩酊し彼女に連絡を怠り約束を破り、
ひどく悲しい思いをさせてしまったのがきっかけ。
あんなことになるなら酒などやめてしまおうと思い断酒した。

だが、褒美と称して1本飲んだら最後、
また飲酒習慣が復活定着。
その後も大会前や、大きなイベント前などに
短期的な断酒は行った。
しかし、やはりそれが終わると解放感から
「褒美」と称して1本飲んでしまい、
それが2本、3本と増え、いつしか2,3本では酔わなくなり、
そして浮腫やおなか直滑降などの

「アルコールオーバーフロー」

が発生すると1週間禁酒し、
直るとまた飲酒、
オーバーフロー、
で禁酒、
オーバーフローを繰り返すようになっていた。

僕の場合は毎日350の缶ビール、チューハイを
3本から4本を晩酌すると、
約2週間をかけて浮腫がピークになる。
特に足首とふくらはぎの浮腫は苦しくて、
ランニングシューズがきつくなるし、
なによりランニングが続かない。
これはたぶん、足首やふくらはぎだけではなく、
身体全部が不具合を起こしているのだと感じた。
実際、1週間の禁酒をすると、走れるように戻ってくる。

また、切り傷や虫刺されなどで傷ができたとする。
普通はかさぶたができて治癒方向に向かうのだが、
その前に「赤く腫れる」のだ。
間違って足先や指付近をひっかいて皮がむけたりしたら最悪。
歩行に支障をきたすほど痛いこともあった。

どうも血糖値が上昇すると傷口は腫れるものらしい。
そんなに糖分はとっていなかったのだが落とし穴が。

アルコールはそれ自体が血糖値を上昇させるものらしい。

しかも酔うことで脳が正常な判断をしなくなり
身体に間違った信号を送るため血糖値が上昇、
糖尿病と同じ症状になる。
そのまま痛みや痺れを放置すると、
その部位が壊死してしまうことにもなりかねない。

ここ半年、右足親指付近に痺れが継続している。

まずい!

加えて、昔から飲酒が習慣になっている時期は、
脳のポテンシャルが低下しているという実感があった。
事案発生と同時に対策を反応したり、
また何か起きたときに正常な判断を下すことに時間がかかるのに
気付いていた。

普段はパッパと瞬時に判断し指示出しできていたことが、

「んとねぇ...ちょっと待って、これはねぇ、ん〜と」

みたいに。

あるときふと、

時間がかかるくらいならまだしも、もしかしたら
正常な判断ができなくなっているのでは?

と思った。

これまでの人生においても、酒に浸った脳で考えていたために、
重要な選択や判断を誤っていたなんてことはなかっただろうか?

後になってから、ああ、あの時はこうしていれば良かったのにな、とか、

あれ?実はオレってあのコと相思相愛だったんじゃね?とか...

なんだよ...自分では上手に生きてきたつもりでいただけで、
実はぜんぜんそんなことなかったってことなのか?

悪い冗談でしょう!

これからだって僕はまだまだギリギリのところで前を向いていかなければならないのに。

もういいやって思っていないのに。

としたら・・・

レッツ断酒!!

脳も身体も100%のポテンシャルで毎日毎時間を過ごさなければ
時間がもったいない。

なにより人生がもったいない。

快楽は毒だ。

自覚している快楽に、セックス、スピード、そして今アルコールが追加された。
この3つにとらわれると人生が破綻する。

せっかく仕事して稼いでも消費されていくだけで後には何も資産が残らない。

武勇伝や思い出は残る、けれど手元には何一つないのだ。

逆に、この3つに流されないか、
さらにこの3つを使って第三者を狂わせることができれば、
この人生、勝者になれるのかもしれない。

一般人はこの3つの快楽には正常な判断ができず、金をつぎこんでくるのだ。

またこの快楽に溺れるタイプは、見栄っ張り、プライド優先の人間が多いもの。

ゆえに止まらなくなる。


..........

オレじゃん?


一度の人生のうちに3つ全部にはまれる人も珍しいんじゃないか。
それぞれがそこそこの経済力を必要とするものだし。

僕はセックスにどれくらい使ったのだろう・・・
今となっては思い出すことも不可能か、数えてないし。

スピード、車はどうだ。
チューニングに手を染めた結果、改造やブローからのオーバーホール。
やっていていくらお金があっても足りないと思った。

そして酒だ。

何も生み出さず、ただ消費されていくだけのもの。
ストレス解消だ、交流だと理由をつけては飲むけれど、
その実、何が残るかといえば何も残らないのかもしれない。

人脈が残る?

いやいや、本物の人間関係ってのは酒を介在しなくても成立するものだろう?

まっとうな間柄だから酒を飲んだら有意義なわけで、
酒を飲んだから有意義な関係になるわけではあるまい?

順序が逆だよね。

結果として、僕自身がブローしかけている。

人生、短ければあと10年あまりになっちゃうのか?

それはイヤだな、
もっと生きていたい。

人間って生き物は、普通に過ごせば125歳までは生存できる生き物らしいことがわかってきている。

それがストレス、徹夜、夜更かし、暴飲暴食、喫煙、飲酒、

おまけに独身男性はただのそれだけでも寿命が8年も縮むみたい...(やばい!誰か助けて)

だとしたら、ここからは逆に生きてみよう。

というわけで手っ取り早くやれるのは、断酒だ。

まあ、極論をとうとうと書いていますわ。


断酒してみると、やはり身体には顕著にあらわれてきましたね。

まあ自分ではまさかアルコール依存症になっているとは思っていないからね。

けど試しにお酒やめてみるじゃない、
まさかね?って思いながら。

そうしたら

オーマイガッ!

翌日や翌々日に明確な離脱症状ってのが発生してしまいました。

起きて2時間くらいでまた無性に眠くなる。
それもごまかせないくらい。
もう死にそうに眠い。

で昼寝。

そんなのが3日くらい続く。

その時にマジで悟りました。

あ、オレ依存症だわって。

スーパーに買い物行ってもそう、
いつもなら350缶を3つ4つ入れるじゃないですか。カゴに。

それをガマンして努めてやらない。

酒コーナーは見ない、通らない。

で夕食。当然お酒はない。

しんどい...

で代用品としてハイカーボンの炭酸水を飲むようになる。
ウィルキンソンとかなら喉に刺激くるしいい感じ。

けど飲むのとか買うのを意識してガマンしている時点で依存症確定。
意識しないと止められないってのがすでに問題。

しかも、空のペットボトルがたいへんな量になる。
ウチは2週に1回しか回収にこないから、
40Lのゴミ袋に2つとか3つ
全部がペットボトル。

もう恥ずかしいからすげえ早起きしてまだ暗いうちに出したりして。


そういうのを耐えつつ1週間くらいすると、
ようやく身体にポジティブな変化が現れはじめます。

まず浮腫まなくなる。
匂いを感じるようになる(感じるようになって気付く)。
味も強く感じる。
走れるようになってくる(徐々に)。

大事なことだけれど
顔が自分の顔に戻ってくる。

そして頭もクリアになってくる。
飲酒を続けると脳が萎縮する、
特に前頭葉がサイズダウンしてくるという臨床結果が出ていますが、
これマジですね。

【厚生労働省】アルコールの脳への影響について

1週間程度ではまだ頭の前のほうはモヤモヤが残っている感覚がある。

けどこれを書いている今は、そんなことすら忘れていました。
そのくらいクリア。

しかし研究によると、破壊された前頭葉が完全リカバリーするには1年かかるらしいのです。

もう1つ驚愕の結果


それはなんと、

目が見えるようになってきた!

どんどんどんどん見えなくなってきていたから、
もう老眼かあ、しかたないねぇって思っていましたが酒かよ。

どんだけだよ、オレ。

事実、PCモニターの字を読むのも厳しくて、
動画以外は老眼鏡をかけて見るようになっていました。

なによりシャレにならないのは、ギター譜を老眼鏡着用。

ギター譜なんてPCの画面よりも細かいじゃない?
5線符を1段間違うとかありえないし、
CとかDとかはかろうじて見えても
Mなんだかmなんだか
7thなんだか9thなんだかまったく見えない。

メタリカとかバンヘイレンとかラウドネスとかを老眼鏡して弾くわけですよ。

様にならないわぁ。

まあジェイムス先生はレコーディング中はメガネしているみたいだけれど、
あれは老眼鏡ではないでしょう?


それが、徐々に見えるようになってきたのですよ。

どうも依存症になると、末端の毛細血管が圧迫されて循環が滞り、
結果として視力が低下するんだそうな。

はあ、もう毒なんじゃないのこれ?、酒ってのは。

ほどほどなら構わないのか?


完全に断酒じゃなくても、何かあったら飲んでもいいんじゃないの?

とか

たまにはいんじゃね?

とか

少しならいいんじゃない?

って言うじゃないですか。

これね、自分でコントロールできる方なら良いのですよ。

最近飲みすぎているから自制しよう

とか

週に2日は休肝日。絶対!

とかね。

でもね、依存症の人はなんで依存症かというと

コントロールできないから

ちょっと飲むとか

明日は飲まない

とか出来ないから依存症なんです。

「ちょっとだけなら」をきっかけに、
また継続飲酒状態に陥る。

それがアルコール依存症というものなのです。

僕も昔はコントロールできていたはずなんですよね。

それがなんだってこんなになっていたのか...

わかっていたらなっていないか。

もう飲まない?


どうでしょうか。

必要にせまられたら飲むんじゃないかな。

ただし優先すべき重要な理由があれば。

ご恩ある方の送別会だとか、
お世話になった方の祝いの席だとか、
この方とはどうしても何をおいても一献傾けたい!とか

自分由来の理由、以外なら飲むこともあるかもしれません。

そもそも飲酒を完全否定しているわけではないですからね。

僕にもお酒にまつわる楽しかった思い出が沢山あります。
ここまでの人生の様々なシーンでお酒は登場し、
そして

喜びも
苦しみも
楽しい思いも
悲しい気持ちも

かけがえのない仲間たちと分かち合って生きてきました。

間違いなく、お酒は、
人生の潤滑油として重要な役目を担ってきました。

僕はお酒が好きなんですよね。
認めます。

ですが、飲まないことによって、これだけポジティブな変化がもたらされるのであれば、
いまさらまた積極的に飲む理由はどこにもないですから。


もう一生分のお酒、飲んだと思って、
ここから先はクリアな意識のもとで充実した時間を過ごしていきたい、

そう思っていますよ。