flat組織


3 組織のフラット化

おうおうにしてヒエラルキー型のピラミッド組織を作りがちな組織のスタイルが私は基本的に嫌なので(という個人的な意見からの行動です)店長も含め、マネージャーチームを横一線の組織スタイルへ変化させようと努力してきました。

職務上の上司、部下はありますが、それが即、偉いとか偉くないとかとは全く無関係な次元としてとらえてもらう為には未だに苦労してはいます。

偉い偉くないというものは、その人の行動を他人が評価して決めることであって、職位を盾にして自らひけらかすことでは決してないという事を、ここであらためて断言しておきます。

昇進しても偉くはなれなせん。もちろんいばれません。

wrote:工藤信一 1997.11.27



このままですね。

組織って別に偉いとか偉くないとかなくていいんじゃないの?ってのは学生の頃からずっと思っていたことなんですよ。

僕としては、偉い人(ここではまああえて偉い人という言い方をします)ほど他の人をヘルプしたりサポートしたりするべきだと思うのです。

経験も知識もスキルもあるのだから、ない人よりも仕事できるわけじゃないですか。そういう人の役目って、自分だけが仕事するのじゃなく、その高い能力を活かして他の人たちも同じ水準で仕事できるようにしてあげることじゃないのでしょうか?

それは役職が上にいけばいくほどそう。(ここではあえて上と書きます)

上に行けば自分が影響を与える人数が増えていきます。組織=チームをマネージメントするようになり、直属のメンバーを持つようになるでしょう。そのチームとして良い仕事=アウトプットをできるようにメンバーを導いたり、ヘルプ、サポートすることが、上位役職者の責務なんです。

そういった組織=チームを導く行動を見て、周りの人たちは「あの人すごいよね!」とか「オレもああなりたいな!」という敬意を抱くのです。

この敬意がリーダーシップを定義する要因の1つになります。

また一緒に働く人たちは「Aさんがいると安心だよね」とか「Aさんがいてくれれば必ずうまくいくよね」って思い、そこに信頼感が生まれます。

この信頼がリーダーシップを定義する要因の2つ目になります。

みなさんがよく耳にするリーダーシップというのは「敬意」と「信頼」、この2つで成り立っています。

かたちだけ上司


けどどうでしょう。オレはえらいんだぞ!って態度だけの上司っていませんか?

やることやっていればまだ良いかもしれませんが、特に仕事ができるわけでもないのに、会社からあてがわれたからそのポジションに座っているだけで、マジで態度と口だけだったらそいつは「クソ上司」です。

僕から言わせれば勘違いヤローですよ。

そんな上司はそこで働くみなさんの人生に悪影響しか及ぼさないです。

何も言われなくてもその上司がいたら胸の中がモヤモヤムカムカしてGood Feelingでいられなくなっちゃいません?

いい仕事ができないばかりか、心が蝕まれていっていますよ。

そんなところで何時間も何日も費やすのは大切な人生の貴重な時間をムダにしているだけです。

けど、なんというか、会社というところは上司を選ぶことができないので、方向性が間違っている会社ばかりだとホント困っちゃいますね。

コンサルタントの罪


そういう世の中にならないように、コンサルタントが存在しているのだと思うのですが...

なんでしょう、コンサルタントも「先生先生」って言われて上客扱いされて上機嫌でいるようでは「クソ上司」同等ですし、世も末です。

かくいう僕もコンサルタントでした。(苦笑)

すいません。

ただね、コンサルタントってのの在り方に対する大きな疑問が、業界から5年間も遠ざかった理由です。

ま、このあたりは後日おいおい。

どうすればフラット化できるのか?


組織をフラットに、偉くないとか言ったってねぇ...

上司には責任とともに、自分の組織のことと自分の行動を自由に決定できる権利という既得権益もあるので、フラット化するとダメ上司ほど仕事しにくくなります。

けれどフラット化のためには、その上司が自分から組織の見方を変えなければムリ。

これまでは、自分よりも偉い方向ばかり見て、手もみしてどうもどうも言っていたのを、180°くるっと回れ向け右!部下の方を見て、部下のために行動しなければならない。

自分のことは自分でする、その上で自分のチームに対してヘルプ、サポートをするんです。

うわあ大変だね。

できねえよ...って思うとしたら、あなたは上司になるのはまだ早かったか、それか上司になるべきではない人だったかもしれませんね。

フラット化のメリット


まとめると、フラット化した組織とは、誰が偉いとか偉くないとか、そういう古臭くてくだらない思想とは無縁の、純粋に仕事のアウトップットに特化した組織の形です。

フラット化すると、メリットとして目標達成度がアップします。

なぜなら
・チームのメンバーが同じ考えで働いているので、意思の疎通にも障害が発生しないし、情報の伝達も早い。

・みんなが同じことを言っているので、一人ひとりが自信を持って働くことができる。

行動にも意思決定にもムダがなくなるので、シナジー効果を生みやすくなり、その結果としてアウトプットは増大します。

設定値の80%とかじゃないですよ。130%とかにオーバーシュートするようになります。

売上や利益はもちろんですが、現場の雰囲気だったり、お客様からの評判だったり、全てが好転していきます。

そして当然ですが、楽しい。

これ大事。


さあ、あなたも今この瞬間からフラット化された組織作りへ、そして敬意と信頼に溢れた真のリーダーへと舵をきりませんか?

次回はガラス張の店舗運営(限りなく透明な組織)をお送りいたします。

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