yusyukomata
今回は久し振りの店長ワールド、ただし今回も番外編になります。

EVERNOTEを整理していたら走り書きに近いメモが見つかったのでアップしてみます。2016年8月6日に保存していますが、書いた覚えがないなあ。

この時期はまだアル中だったし(苦笑)

けどこれは内容的にまぎれもなく僕の文ですね。

優秀な人、困った人の境界線は、会社や現場のマネージメントレベルによっても変化する




例えば、新人社員に求められるコンピテンシーには「チームワーク」や「マナー意識」といった、社会人としての一般常識、会社員としての基礎力がある。一般的には学校を出たての若者はこの点が未熟であり、先輩社員や上司のほうが一日の長ありというか、新人から見れば「さすが先輩」と尊敬を抱くような図式が成立しているのではないだろうか。

しかし、もし、会社や現場監督者などのリーダー格、上司格が社会人としての最低限の一般常識に欠けていたら?できていなかったら?どうだろう。

もし部下や新人のほうが、上司やリーダーよりもコンピテンシーが上なのだとしたら?

逆転現象が起きているとしたら?

まさかのレベル、まさかの段階で、新人は上司や先輩からうとまれ、上司や先輩から「困った人」扱いをされる憂き目にあうのではないだろうか?

権限を持った上司が能力的に自分よりも高い新人を「困った人」として格付けする・・・

自分の保身のために、自分のポジショニングを守るためだけに。

そんなことあるのかよ?と思われるかもしれないが、人間も十人十色という。会社だって十社十色なのだ。ほんとうにいろいろな会社があるし、信じられないくらいの低レベルで管理されている会社だって実在している。

優秀な人材に限って、早い段階で退職していってしまう会社は、現場の運営レベルや、現場監督者のコンピテンシーレベルに問題があるかも?という点を疑ってみても良いのではないだろうか。


その時に会社が求めている能力を理解する


これは評価の話ですね。

社員はやたらめったらと頑張るのではなく、今の自分に求められている能力に磨きをかけアピールすることにより優秀という評価を受ける。

これは逆を考えればさらに明確で、大卒の新入社員がやれ会社のビジョンがどうの経営方針がどうの言っても、その内容が的を射ていればいるほど「困ったやつ」の烙印を押されてしまいます。

そんなこと新入社員には求めていない会社が大多数でしょう?

つまり自分が生息しているポジションに会社は何を求めているのかを理解し、それに準じて実務を行うことが「困ったやつ」と評価されないためにも大事ということ。

正常に機能している会社ならまあ普通のことでしょう。

なんかおかしな会社がある


しかし、僕がわざわざメモを起こしてまで書き留めているのにはワケがあります。

明らかにこのことが正常に機能していない会社があったからです。

ご冗談をというかもしれませんが、本当に色々な会社があるんですよ。

新入社員に求めるコンピテンシーである「チームワーク」や「マナー意識」が欠落した人材がリーダーや監督者を務める会社や現場。

ありがとうなどの感謝を言葉にできないならまだ良い方、自分のミスだと明白な問題に関しても謝罪すらできない。

こういったことも育成の計画に乗っけていかなければリーダーが育たないのがこの日本の場末現場のリアルなんですよね。

けれど何回か書いていますが評価の仕組みがしっかりと機能していれば、こういった人材が人を束ねるポジションに配されることは起きないはずです。

多くの会社は自分の会社のリソースである人材の能力を数値化できていないんですよね。

だから経営判断はもちろん、人材の登用など何から何までが過去の経験や山勘頼みになってしまうんです。

評価の仕組みがあって社員のポテンシャルが数値化できていれば、その時々の動静に最適な人材を登用するなどすることも可能です。

この国の企業の多くはそういった視点に欠けているのではないのかな?と思いました。

そして、現場を正常化し、高いパフォーマンスをアウトプットするための鍵は評価にあるのだなという思いを強くした次第です。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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