こんにちは!
工藤です。
動かなくなったジョグを前に、大丈夫だろうと安易に考えていた僕。
しかしセルは回れど始動しないジョグ。
さあどうする?
今回はその2です。
前回記事:【原付バイク】涌谷生活の命綱ジョグのブローそして復活まで:その1
インターネットで調べると「鬼キックでかける!」とか書かれているけれど、
そいつはどうにも違う気がする。
根本的な何かがいけないはず。
まずは気持ちを落ち着けよう、
そして問題点を1つ1つ潰していけば必ず動くはず。
作業フローをまとめよう
STEP1:バッテリー → OK!
↓
NG
↓
STEP2:プラグチェック → OK!
↓
NG
↓
STEP3:エアフィルター清掃 → OK!
↓
NG
↓
STEP4:キャブレター分解清掃 → OK!
↓
NG
↓
STEP5:エンジン分解 → OK!
↓
NG
↓
エンジンオーバーホール
まずSTEP1のバッテリーはNGでしたので、次はSTEP2プラグチェック。
はずして焼け色を確認します。
カーボンで真っ黒を予想していたのですが、なんと真っ白・・・
つまり「焼け過ぎ」=燃料が薄い
ここでかなり嫌な予感。
STEP3エアフィルターは大して汚れていないので問題なし。
STEP4のキャブレター、こいつが臭う!こいつの中が詰まっているのか?燃料供給が滞っているからプラグにも焼け過ぎサインが出ているのでは?
キャブレターという部分は簡単に言えばガソリンと空気を混合して混合気を作る場所。
ここで混合比(以下、燃調)を調整しています。
現代の車はインジェクションと言って、ECU(コンピューター)に記憶されたマップに基いて燃調を電子制御しています。
キャブレターはその作業をアナログ管理している部分になります。アナログ管理=ネジを締めたり緩めたり、いろいろやります。
アナログ管理と言うより、
もともとキャブでやっていたことをコンピューター使って自動でやるようになった
の方が伝わりやすいでしょうかね。
このキャブセッティングは手作業、当然に現車合わせで行うので職人技だったんですよ。
ジェッティングの魔術師
みたいな方もチューナーの中にいらっしゃいましたね。
その後時代はコンピューターのROMセッティングに移りましたが、基本はキャブと一緒ですので知識として知っていて損はないのです。
また脱線(笑)
とりあえずはずして分解、キャブクリーナーで清掃です。
このサザエみたいなのがキャブレターです。
下をはずすとフロートとジェットが出てきます。
この真中に2つある金色のパーツがジェットです。
大きいのがメインジェット、やや細めなのがスロージェット(パイロットジェットとも言う)です。
どちらも小さな穴が開いており、番手によって穴の系が違います。
番手が大きいほど穴が大きく、燃料を多く供給するために必要な諸々のベース部分を決めます。
マックいた方ならわかると思います、シェイクマシーンのポンプにつける”エアーオリフィス”と同じです。
あれも詰まると空気が混合しなくなって「みっちりずっしり」と重たい、店は儲からないシェイクになっちゃいますよね。
話を戻しましょう。
ジェットはスロットル(アクセル)開度に応じて役割が別れており、アイドリングからスロットル1/4あたりまでがスロージェット、スロットル3/4から全開までをメインジェットが担当します。
パイロット(スロー)ジェットと一緒にアイドリング付近を担当する「パイロットエアスクリュー」とは、パーロットジェット担当時の空気の量を調整するネジです。
閉めれば空気が減るので燃調は濃くなり(リッチ)、開ければ薄くなる(リーン)という仕組みです。
1/2付近を分担するのはジェットニードルというパーツですが、それはまた後ほど。この段階ではジェットニードルをいじることまでは考えていませんでした。
全部ばらしてキャブレタークリーナーで穴という穴、バイパス部分を清掃、再度組み上げます。
これでかからなければ残すはエンジン本体です。
キュルルルルルルルルルッ!
今日も元気いっぱいにセルは回る、しかし!
キュルルルルルルルルルッ!
やっぱりエンジンに火が入らない!
キュルルルルルルルルルッ!
キュルルルル・・・
キュ・・・
あか〜ん!
んっ?
なんだこれ?
エンジンシュラウド(カバー)が溶けて焼き付いてないか?
プラグも白かった!
オーバーヒート・・・
なぜ?
雪国なのにオープンエアーな工藤家のガレージ。
僕の視界も白く霞んでくる、粉雪舞う午後3時でした。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
【原付バイク】涌谷生活の命綱ジョグのブローそして復活まで:その1
工藤です。
動かなくなったジョグを前に、大丈夫だろうと安易に考えていた僕。
しかしセルは回れど始動しないジョグ。
さあどうする?
今回はその2です。
前回記事:【原付バイク】涌谷生活の命綱ジョグのブローそして復活まで:その1
ブローの原因は何?その2
インターネットで調べると「鬼キックでかける!」とか書かれているけれど、
そいつはどうにも違う気がする。
根本的な何かがいけないはず。
まずは気持ちを落ち着けよう、
そして問題点を1つ1つ潰していけば必ず動くはず。
作業フローをまとめよう
STEP1:バッテリー → OK!
↓
NG
↓
STEP2:プラグチェック → OK!
↓
NG
↓
STEP3:エアフィルター清掃 → OK!
↓
NG
↓
STEP4:キャブレター分解清掃 → OK!
↓
NG
↓
STEP5:エンジン分解 → OK!
↓
NG
↓
エンジンオーバーホール
まずSTEP1のバッテリーはNGでしたので、次はSTEP2プラグチェック。
はずして焼け色を確認します。
カーボンで真っ黒を予想していたのですが、なんと真っ白・・・
つまり「焼け過ぎ」=燃料が薄い
ここでかなり嫌な予感。
STEP3エアフィルターは大して汚れていないので問題なし。
STEP4のキャブレター、こいつが臭う!こいつの中が詰まっているのか?燃料供給が滞っているからプラグにも焼け過ぎサインが出ているのでは?
キャブレターという部分は簡単に言えばガソリンと空気を混合して混合気を作る場所。
ここで混合比(以下、燃調)を調整しています。
現代の車はインジェクションと言って、ECU(コンピューター)に記憶されたマップに基いて燃調を電子制御しています。
キャブレターはその作業をアナログ管理している部分になります。アナログ管理=ネジを締めたり緩めたり、いろいろやります。
アナログ管理と言うより、
もともとキャブでやっていたことをコンピューター使って自動でやるようになった
の方が伝わりやすいでしょうかね。
このキャブセッティングは手作業、当然に現車合わせで行うので職人技だったんですよ。
ジェッティングの魔術師
みたいな方もチューナーの中にいらっしゃいましたね。
その後時代はコンピューターのROMセッティングに移りましたが、基本はキャブと一緒ですので知識として知っていて損はないのです。
また脱線(笑)
とりあえずはずして分解、キャブクリーナーで清掃です。
このサザエみたいなのがキャブレターです。
下をはずすとフロートとジェットが出てきます。
この真中に2つある金色のパーツがジェットです。
大きいのがメインジェット、やや細めなのがスロージェット(パイロットジェットとも言う)です。
どちらも小さな穴が開いており、番手によって穴の系が違います。
番手が大きいほど穴が大きく、燃料を多く供給するために必要な諸々のベース部分を決めます。
マックいた方ならわかると思います、シェイクマシーンのポンプにつける”エアーオリフィス”と同じです。
あれも詰まると空気が混合しなくなって「みっちりずっしり」と重たい、店は儲からないシェイクになっちゃいますよね。
話を戻しましょう。
ジェットはスロットル(アクセル)開度に応じて役割が別れており、アイドリングからスロットル1/4あたりまでがスロージェット、スロットル3/4から全開までをメインジェットが担当します。
パイロット(スロー)ジェットと一緒にアイドリング付近を担当する「パイロットエアスクリュー」とは、パーロットジェット担当時の空気の量を調整するネジです。
閉めれば空気が減るので燃調は濃くなり(リッチ)、開ければ薄くなる(リーン)という仕組みです。
1/2付近を分担するのはジェットニードルというパーツですが、それはまた後ほど。この段階ではジェットニードルをいじることまでは考えていませんでした。
全部ばらしてキャブレタークリーナーで穴という穴、バイパス部分を清掃、再度組み上げます。
これでかからなければ残すはエンジン本体です。
キュルルルルルルルルルッ!
今日も元気いっぱいにセルは回る、しかし!
キュルルルルルルルルルッ!
やっぱりエンジンに火が入らない!
キュルルルルルルルルルッ!
キュルルルル・・・
キュ・・・
あか〜ん!
んっ?
なんだこれ?
エンジンシュラウド(カバー)が溶けて焼き付いてないか?
プラグも白かった!
オーバーヒート・・・
なぜ?
雪国なのにオープンエアーな工藤家のガレージ。
僕の視界も白く霞んでくる、粉雪舞う午後3時でした。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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