みなさんこんばんは!
工藤スピードファクトリーです。
補機類のメンテも終え、あとはエンジンを組上げればまた風を感じることができる・・・
現実はバイクでは直立できないほどの爆風に煽られているのですが、脱出する術を持っているのと為す術を持たないのとではメンタリティに大差があります。
なんでしょうね、自分の時間や自分の行動が自分の意志ときちんとつながっている?
要は自分の掌に乗っかっていないと気持ち悪いんですよね。
僕の中では一刻も早くジョグを復活し、自分の選択肢を増やすことで気持ちに余裕を作りたい、その一心でした。
そんなメンタルで組上げ中の写真、これがメッチャ少ないんですよw
それでも、細かい手順を確実にこなしながらようやく始動させたので、少ない写真を織り混ぜながらお送りいたします。
前回:【原付バイク】涌谷生活の命綱ジョグのブローそして復活まで:その4
パーツ届きました!
う〜ん、メタルな感じが良い良い。
とはいえ、いきなり組むことはできません。
まずは面取りです。
リング装着部分とトップは2000番目の耐水ペーパーをオイルに浸して使用。角をなぞる感じにペーパー越しに伝わる引っ掛かりを除去するイメージで軽く仕上げ、赤丸の部分は干渉しないようにしっかりと角を落とし滑らかなフォルムになるまで落としました。
予想に反してシリンダーは面取り済。
ついでに排気ポートをチューンしちゃおうか?
とも思いましたが今回はパス。
=写真なし
小さなパーツですが、耐水ペーパーで慎重に面取り。おそらくはここをちゃんとしないとシリンダーをカジッてしまうのだと思う。
こんなに焦げていましたが、
いい感じに仕上がりました。
シリンダーとのジョイント面は、オイルストーンでツルッツルに仕上げます。
1,ピストンにピストンリングを装着
2,ピストンのピンホール片側にサークリップを装着
3,ロッドにベアリング装着
4,ピストンを装着(ピン⇒サークリップ)
*、シリンダーガスケット装着
5,シリンダー装着
*、シリンダーヘッドガスケット装着
6,シリンダーヘッド装着
7,ナット締め付け
完成!
結構な注意とコツがいる箇所が多いので、各々1行で済ませるほど簡単でもないのですが・・・
特に「サークリップの装着」は慣れて「あっそうか!」となれば何でもない作業ですが、そこに至るまでは大変です。人によってはどうしても出来ずに諦めて日を改めるなんてこともあるようです。
Youtubeに動画が沢山アップされていますので参考にしてください。
僕もそうしました。
そうか!僕もムービー回しっぱで組めば良かったのか!
気付く余裕もなかったか・・・
次からは録画にしてみますわ。
実はここからが超慎重にやった部分です。
せっかく組上げても下手したら一発でダメにしてしまうかもしれない・・・
そう思うと慎重になりますね。
何がって?
オイルです。
分解でオイルタンクからのオイルは抜けています。
それにオイルポンプにもエアーが入っているでしょうし、キャブレターへのオイルラインにもエアーが噛んでいるはず。
エアー抜きをきちんとしないと、エンジンにオイルが回らず呆気なく焼き付きを起こしてしまいます。
写真ないです。
オイルポンプにエアー抜きのネジがあるのでそこを緩めます。そうするとオイルが溢れてきますが、最初はポコッ、ポコッとエアーも出てきます。このポコッがなくなりオイルだけがダラ〜と流れ続けるようになったらOK。ネジを締めます。
問題は・・・上手にやらないとオイルまみれになっちゃうことです。
下に受け皿を置いて垂れても良いようにしてやります。
これも写真なしw
実はここのエアー抜きをきっちりやることが大事です。
ジョグは2ストエンジン。2スト車ってのはガソリンと一緒にオイルも燃やして走っています。
ロータリーエンジンと同じですね。
セブンはトランクにオイル缶を積みっぱなしにするべきなほど減ります。
話を戻しましょう。
作業で発動機を使われる方ならご存知でしょう。
2ストってのは基本「混合=ガソリン&オイル」なんですよね。
農機だとガソリン:オイルが25:1から100:1ありますよね。
農器具屋さんで混合ガソリンで売っています。
ジョグの場合20:1らしいです。これをどこで混ぜているかというと
キャブレターなんです。
印の部分にオイルポンプからのホースがつながります。
ここへのホースのエアー抜きは、エンジンがかかればオイルポンプがオイルを吐出してくるのを利用して行います。
そのために次のことを準備です。
1,キャブレターのフロート室を開け、あらかじめ20:1に混合した燃料を入れてまた閉じます。
これで始動直後の混合気にはオイルも混合しているので問題なし。
この仕込み混合ガソリンを使って動かしている間に、ホースのエアー抜きを行います。
やり方は同じ、ポコポコがなくなりオイルがダラ〜っと出てきたらすかさずキャブに差し込みます。
これで完璧!
2,ガソリンタンク内のガソリンにもオイルを混ぜてやります。
念のためなのでこちらは気持ち混ぜておきました。
分解の逆順でフレームとエンジンをジョイントし、ワイヤー類、電装類を全てつなぎます。
さあ、かかるのか?
よっしゃかかった!
オイルホースをキャブに差し、しばらくアイドリングさせます。
物凄い紫煙が出まくります。
まあパーツはオイル塗ったくって組んであるし、キャブ内は20:1混合ガソリンだし、ガソリンタンク内も混合。
そりゃ煙も出るでしょうよ。
さあて!次はキャブレター調整なので少し走らなければ。
ドンガラボディーにシートだけ付けてセッティングに出動です。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回は「キャブレターセッティング」をお送りいたします。
【原付バイク】涌谷生活の命綱ジョグのブローそして復活まで:その1
【原付バイク】涌谷生活の命綱ジョグのブローそして復活まで:その2
【原付バイク】涌谷生活の命綱ジョグのブローそして復活まで:その3
【原付バイク】涌谷生活の命綱ジョグのブローそして復活まで:その4
工藤スピードファクトリーです。
補機類のメンテも終え、あとはエンジンを組上げればまた風を感じることができる・・・
現実はバイクでは直立できないほどの爆風に煽られているのですが、脱出する術を持っているのと為す術を持たないのとではメンタリティに大差があります。
なんでしょうね、自分の時間や自分の行動が自分の意志ときちんとつながっている?
要は自分の掌に乗っかっていないと気持ち悪いんですよね。
僕の中では一刻も早くジョグを復活し、自分の選択肢を増やすことで気持ちに余裕を作りたい、その一心でした。
そんなメンタルで組上げ中の写真、これがメッチャ少ないんですよw
それでも、細かい手順を確実にこなしながらようやく始動させたので、少ない写真を織り混ぜながらお送りいたします。
前回:【原付バイク】涌谷生活の命綱ジョグのブローそして復活まで:その4
組み立て準備
パーツ届きました!
う〜ん、メタルな感じが良い良い。
とはいえ、いきなり組むことはできません。
まずは面取りです。
ピストン
リング装着部分とトップは2000番目の耐水ペーパーをオイルに浸して使用。角をなぞる感じにペーパー越しに伝わる引っ掛かりを除去するイメージで軽く仕上げ、赤丸の部分は干渉しないようにしっかりと角を落とし滑らかなフォルムになるまで落としました。
シリンダー
予想に反してシリンダーは面取り済。
ついでに排気ポートをチューンしちゃおうか?
とも思いましたが今回はパス。
ピストンリング
=写真なし
小さなパーツですが、耐水ペーパーで慎重に面取り。おそらくはここをちゃんとしないとシリンダーをカジッてしまうのだと思う。
シリンダーヘッド
こんなに焦げていましたが、
いい感じに仕上がりました。
シリンダーとのジョイント面は、オイルストーンでツルッツルに仕上げます。
組立て
1,ピストンにピストンリングを装着
2,ピストンのピンホール片側にサークリップを装着
3,ロッドにベアリング装着
4,ピストンを装着(ピン⇒サークリップ)
*、シリンダーガスケット装着
5,シリンダー装着
*、シリンダーヘッドガスケット装着
6,シリンダーヘッド装着
7,ナット締め付け
完成!
結構な注意とコツがいる箇所が多いので、各々1行で済ませるほど簡単でもないのですが・・・
特に「サークリップの装着」は慣れて「あっそうか!」となれば何でもない作業ですが、そこに至るまでは大変です。人によってはどうしても出来ずに諦めて日を改めるなんてこともあるようです。
Youtubeに動画が沢山アップされていますので参考にしてください。
僕もそうしました。
そうか!僕もムービー回しっぱで組めば良かったのか!
気付く余裕もなかったか・・・
次からは録画にしてみますわ。
始動前の準備
実はここからが超慎重にやった部分です。
せっかく組上げても下手したら一発でダメにしてしまうかもしれない・・・
そう思うと慎重になりますね。
何がって?
オイルです。
分解でオイルタンクからのオイルは抜けています。
それにオイルポンプにもエアーが入っているでしょうし、キャブレターへのオイルラインにもエアーが噛んでいるはず。
エアー抜きをきちんとしないと、エンジンにオイルが回らず呆気なく焼き付きを起こしてしまいます。
1,オイルポンプのエアー抜き
写真ないです。
オイルポンプにエアー抜きのネジがあるのでそこを緩めます。そうするとオイルが溢れてきますが、最初はポコッ、ポコッとエアーも出てきます。このポコッがなくなりオイルだけがダラ〜と流れ続けるようになったらOK。ネジを締めます。
問題は・・・上手にやらないとオイルまみれになっちゃうことです。
下に受け皿を置いて垂れても良いようにしてやります。
2,キャブレターへ向かうオイルホースのエアー抜き
これも写真なしw
実はここのエアー抜きをきっちりやることが大事です。
ジョグは2ストエンジン。2スト車ってのはガソリンと一緒にオイルも燃やして走っています。
ロータリーエンジンと同じですね。
セブンはトランクにオイル缶を積みっぱなしにするべきなほど減ります。
話を戻しましょう。
作業で発動機を使われる方ならご存知でしょう。
2ストってのは基本「混合=ガソリン&オイル」なんですよね。
農機だとガソリン:オイルが25:1から100:1ありますよね。
農器具屋さんで混合ガソリンで売っています。
ジョグの場合20:1らしいです。これをどこで混ぜているかというと
キャブレターなんです。
印の部分にオイルポンプからのホースがつながります。
ここへのホースのエアー抜きは、エンジンがかかればオイルポンプがオイルを吐出してくるのを利用して行います。
そのために次のことを準備です。
1,キャブレターのフロート室を開け、あらかじめ20:1に混合した燃料を入れてまた閉じます。
これで始動直後の混合気にはオイルも混合しているので問題なし。
この仕込み混合ガソリンを使って動かしている間に、ホースのエアー抜きを行います。
やり方は同じ、ポコポコがなくなりオイルがダラ〜っと出てきたらすかさずキャブに差し込みます。
これで完璧!
2,ガソリンタンク内のガソリンにもオイルを混ぜてやります。
念のためなのでこちらは気持ち混ぜておきました。
始動
分解の逆順でフレームとエンジンをジョイントし、ワイヤー類、電装類を全てつなぎます。
さあ、かかるのか?
よっしゃかかった!
オイルホースをキャブに差し、しばらくアイドリングさせます。
物凄い紫煙が出まくります。
まあパーツはオイル塗ったくって組んであるし、キャブ内は20:1混合ガソリンだし、ガソリンタンク内も混合。
そりゃ煙も出るでしょうよ。
さあて!次はキャブレター調整なので少し走らなければ。
ドンガラボディーにシートだけ付けてセッティングに出動です。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回は「キャブレターセッティング」をお送りいたします。
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